腸もみ、どんな氣持ちでもめばいい?
養腸セラピー講座を開講したときのことです。
通常開催は全部で3回、この3回目のときに、受講生さんが
「腸をほぐしてあげようという氣持ちでもめばいいのですよね」
と仰いました。
それを聞いたわたくしの答えは「NO」でございます。
なぜなら、腸は適切な圧加減(つよさ)とリズム(はやさ)、そして場所が合っているとき、自ずとほぐれていってくれるから。
「腸もみでほぐしてあげたい」は封印。
「目の前にある腸をふわふわにほぐしたい」という氣持ちは大事です。
セラピストのやさしさからにじみ出てきた想いでしょう。
しかし「ほぐしてあげたい」の氣持ちが、いつの間にか押しつけがましくなってしまったり、「ほぐしてあげる」になったりする可能性があるのです。いわゆるお節介、大きなお世話というやつです。
腸は本来柔らかい臓器。
なんらかの理由(ストレス、生活習慣、食事、水分量、運動度合、冷え、呼吸etc)で思うように動けなくなっているだけのことが多く、その腸が動きやすくなる圧加減とリズム、場所を適切に刺激すれば、腸は腸自身が心地よく動けていたことを思い出してくれる、そのようにわたくしは考えています。
「腸をほぐしたい」の氣持ちは全面に押し出さず、むしろ心の奥底に秘めたまま淡々ともむことこそ、腸がほぐれやすくなる最大のコツだったりいたします。
腸もみセラピストに必要なのは。
腸もみ(養腸セラピー)を提供するときに必要なのは、いかに目の前の腸と真摯に向き合うか、これに尽きるのではないでしょうか。
セラピストが先入観を持つことなく、腸を向き合い、どこが硬くなっているのか、どれくらいの圧加減でもむとよいのかを瞬時に的確に把握し、今の自分がもっている技術を余すことなく提供します。
そのため、腸もみセラピスト自身のコンディションが整っている必要がございます。セラピストのコンディションがよくなかったり、不安定だと、安定した技術提供が難しくなるからです。いい施術を提供したかったら、「ほぐしてあげる」の氣持ち以前に、セラピスト自身の体調を整えることがマストとなります。
セラピストの身心が整っていて、腸にとってふさわしい施術ができて、クライアントさまとの信頼関係が築けていたら、どんな腸もフワフワになること間違いなし!です。
(腸もみをするセラピスト自身も日々、セルフ腸もみをはじめとするセルフであったり、その道のプロと呼べる方に身体を観て(整えて)もらうことが必要だったりします)
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