腸骨筋ってなに?どこにあるの?

1つ前のブログで、腸腰筋(のうちの主に大腰筋)と腸、腎臓の関係について語らせてもらいました。
※腸もみと腎臓の深~い関係。
今回は 腸骨筋(ちょうこつきん) にもフォーカスします。
腸骨筋はけっこうな割合で大腰筋とともに活動してます。
(そのため2つ併せて“腸腰筋”と呼ばれたりもします)
大腰筋のように背骨にはくっついていませんが、大腰筋と協力して姿勢の安定に寄与します。
まぁ、筋肉は単体で活動することはまずないので、たいていほかの筋肉たちと協力や協調して動いてます。
(そこに筋膜が絡んできたりするのでめちゃ「ややこしや~」ですw)
腸骨筋と腸は相関関係にあります。

画像お借りしました
座りっぱなしだったり、ストレスがつよいあまりに腸骨筋(+大腰筋)が緊張しすぎてしまうと、ギュ~っと縮こまった状態になります。
これらは股関節を経由して大腿骨の内側にある大転子ではなく小転子にくっついてますゆえ、股関節がつまるような感じになります。
腸骨筋の過緊張は 歩行にマイナスの影響を与える ことが容易に想像できるわけです。
ここで腸との関係性を見てみます。
腸腰筋の前にいるのが、ずばりわれらが大腸です。
右の腸骨筋の前には盲腸~上行結腸が、左の腸骨筋の前には下行~S状結腸がいます。
腸骨筋の動きがよろしくないと、大腸の動きにも残念な影響が出てまいります。
ええ、そうです。ガスが溜まりやすくなったり、便通が滞りがちになる可能性が爆上がりするのです。
逆も然りで、大腸が動きづらいと腸骨筋も動きづらくなって緊張してまいります。
そして大腸はますます動きづらくなります(悪循環の出来あがりです)
それだけに留まりません。
腸骨筋や大腰筋の筋肉の緊張状態が続けば、股関節が伸びきらずに前傾姿勢を取りがちになります。
歩行の困難さだけでなく、下腹がポッコーンと出てきます。
だからといって骨盤は後傾でもよろしくございませんですよ。
骨盤が後傾になると、これはこれで腸が下垂しやすくなって、下腹がポコ~ンと出てきます。
ついでにお尻は垂れてきます(ボディライン的に哀しいことばかり起きます)
腸骨筋を活性化するのが腸もみです。
腸骨筋の過緊張や前回の大腰筋の緊張を解きほどくためにも
腸をもみましょう!
となるわけです。
腸をもむことで、腸が動きやすくなるのはもちろんのこと、腸骨筋が動きやすくなります。
腸骨筋の動きがよくなれば、腸はますます動きやすくなります(ほんまに表裏一体の関係です)
腸もみによって、姿勢は整いやすくなるし、呼吸はしやすくなるし、むくみは取れてゆくし、足運びもスムーズになるし、腰痛緩和だって大いに期待できます。
腸もみは全身にとっていいことばかりです。
大昔のわたくしはこういう関係性がわからぬままに腸をもんでいました。
こういう背景を知らぬままでも腸はもめるので(適切な圧加減とリズム、場所が合っていればちゃんとゆるんでくれる臓器なの)
今は講師として人にお伝えする役割も担っておりますゆえ、どういう角度からでも腸もみのよさと必要性、重要性は伝えられないより
「伝えられた方がいい!」「理論的に解説できた方がいい!」わけです。
なにより、腸について勉強すればするほどさまざまな面から腸もみの素晴らしさを再確認できて、それがとてもうれしいのです。
※腸もみの施術を受けたい方、腸もみの技術を覚えたい方はいつでもおいでくださいませね
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