花粉症に効くのは、酢酸菌?それとも酢酸?

花粉症に酢酸菌がいいってほんと?

まだまだ(スギの)花粉、元氣に飛んでおります。盛り上がっております。
わたくし自身花粉症はかれこそ35年のキャリア、大ベテランです。
しかししかし、年々楽になっております。
(それもこれも腸もみのおかげでしょうか)

先日、花粉症で悩まれている方が「にごりす」を飲んでいると仰ってました。

ニゴリス? リスの種類かいな(・・?
(いえいえ、もちろん違います)

ニゴリスは「にごり酢」のことで、お酒の発酵に必要な酢酸菌が入っているお酢です。
※通常のお酢は製造工程でろ過するときに酢酸菌が取り除かれるらしい


酢酸菌のなにが花粉症にいいの?

酢酸菌という名前ですので、酢酸をつくりだす菌です。
にごり酢だけでなく、黒酢やコンブチャにも入ってるそうです。
酢酸菌のなにが花粉症にいいかと言いますと、免疫細胞の抗原受容体「TLR2」と「TLR4」の両方に作用(スイッチオン)できるかららしいのです。
キューピーさんのサイトによると、TLR4のスイッチをオンできる菌は少ないのだとか。

TLR2…細菌や原虫を認識する受容体(酢酸菌のほか乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌なども作用可能)
TLR4…細菌、原虫、ウイルスも認識する受容体(酢酸菌)
※免疫を活性化するスイッチTLRは現在1-11まで発見されていて、各TLRによって感知する成分が異なります

ということで、酢酸“菌”は花粉症によいらしいのです。
となると次の疑問が湧いてまいります。
 ↓
酢酸菌じゃなく、菌がつくりだす酢酸はどうなの?花粉症になにかしらの作用はあるの?

酢酸には免疫機能調整作用がある!

酢酸は腸内細菌の代謝産物でできます。
発酵性食物繊維(MAC)を積極的に摂取すると、酢酸(および酪酸やプロビオン酸といった短鎖脂肪酸)がつくられやすいです。
で、酢酸菌がつくりだす酢酸そのものには、免疫機能を調整する作用があるようでございます。

酢酸は5つある免疫グロブリンの1つ「IgA」の働きをサポートし、⼤腸への病原体の侵⼊を防ぐ役割を果たしているようです。
大ざっぱに書きますと「酢酸」によって免疫システムがパワーアップされるということです。
とくれば花粉症にも副次的によさそうな氣がします。

花粉症対策には、にごり酢そのものを摂るもよし、発酵性食物繊維を摂取して、腸内の短鎖脂肪酸を増やし、そこから酢酸をこしらえるもよし、という結論になりましょうか。
とはいえ、1人ひとり身体も腸内細菌叢も異なります。
最終的には自己責任で人体実験して、その結果どうなるのかを見ていくしか確かなことはわからないのですが。。。

少しでも参考になれば幸いです。

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