腸が硬い(固い)と痛みを感じやすい
以前、テーマとして取り上げた「腸もみは痛い?」について、別の切り口で考えてみたいと思います。 腸をもんで痛みを感じるケースのほとんどは、自分で強く押しすぎているか、施術者の技術が一定のレヴェルに到達していないことが原因です。硬い(固い)腸は柔らかい腸と比較して、痛みを感じやすい傾向にあるため、硬く(固く)なっている腸をむりにほぐそうとすると、腸は痛みを感じます。硬い(固い)腸ほど丁寧に慎重にほぐす必要があるのです。 これまで1万人近い方のお腹をもんでいますが、理想的な腸の持ち主、つまり「ふわふわで」「ほどよく弾力があって」「柔らく」て「温かい」腸の方は、全体の1%以下くらいしかいらっしゃいません。多くの方の腸は、どこかに硬さがあります。つまり、ほとんどの方は痛みを感じやすい腸の持ち主と言い換えることができます。
腸が硬くなる理由は?
硬い(固い)腸ほど痛みを感じやすい傾向にあるのをご理解いただけたところで、なぜ腸は硬くなってしまうのでしょう。 主たる理由は「血行がよくないから」です。血流がよくないと、身体中のあらゆる巡りが滞り、不要なものが停滞し、腸は硬く(固く)動きづらくなってゆきます。血行不良になる原因として考えられるのは ・ストレス ・呼吸が浅い ・冷え ・姿勢のわるさ ・甘いものや動物性食品の摂りすぎ ・運動不足 などです。 どれか1つでも該当する方は、腸や全身の血流が滞りがちかもしれません。硬い(固い)腸は動きが鈍いため、温かくなりづらいのです。こういうときに腸もみの出番です。 カチコチに硬い(固い)腸の場合、もみはじめだけは少し痛いかもしれません。なるべく丁寧にやさしく、時間をかけて腸をもみ、腸の緊張が和らげば、血行が促進されて痛みと硬さ(固さ)が少しずつとれてゆきます。
腸もみで痛いと感じる理由・番外編
血行が滞りがちになると腸は冷えて硬く(固く)なり、痛みを感じやすくなります。この章では、それ以外の理由について、番外編としてご紹介します。 腸が硬い(固い)以外で痛いと感じる理由は、「ストレスによる脳の勘違い」です。痛みが出ないレヴェルのやさしいタッチや、なでさする程度でも「痛い」と感じてしまうのです。この「痛い」という感覚は、実際に痛いのではなく、過度なストレスで感覚器の中の触覚が過剰に反応しているときに起き得ます(反対に、過度なストレスで様々な感覚が鈍感になり、痛いと感じる刺激でも痛みを感じにくいというケースもあります。ストレスは、人の感覚や感じ方を変えてしまう存在です)。 他人の手がお腹に触れるだけでも痛いという場合は、むりにもんだりせず、ご自身の手をお腹に充ててもらいながら、深呼吸を促して様子を見るなどしましょう。
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