腸もみ=排便?それともリラックス?
「腸もみ」は看護の世界などでは「腹部マッサージ」と呼ばれることが
多いようです。
わたくしたちセラピストは医師免許を取得していない限り、医療行為、医療類似行為、診察行為、診断行為等々は法律により禁止されています。
(医師法17条に抵触します)
そのため腸をもむのはリラクゼーションの一環でしかないです。
決してその範疇を超えてはならないの。
で、腸もみをしてリラックスできると、自律神経のうちの副交感神経が優位になります。
副交感神経優位 ≒ 胃腸の働きが活発になる
腸もみ ≒ 排便 ではなく、腸もみ → リラックス → 排便しやすくなる です。
イコールではないものの、リラックスできた結果としてお通じによき影響が出てくることがあります。
腸もみの必要性と用いられない背景。
排便にまつわる悩みごとはサロンに来られる方だけの話ではありません。
高齢で入院されていて、ほぼ寝たきりの患者さんたちにも該当します。
(むしろ後者の方が大変)
病棟勤務の看護師さんや、寝たきりの高齢者をご担当の方(または高齢者の入居施設、特養など)の多くは、緩下剤を用いて排便を促している現状があります。
正直、緩下剤を用いる側も用いられる側も楽じゃないです。
腹部マッサージ(腸もみ)は緩下剤の完全な代替法にはなりえないのですが、今より積極的に取り入れることができると、ケアする側のみならず患者さん側の肉体的・精神的負担が軽くなると思うのです。
でもですね、ここには問題点があって。
腸もみ(腹部マッサージ)の必要性を感じている方(看護師さんたち)は非常に多いのですが、現実問題、背景として
・時間がない
・技術が伴わない、やり方がわからない
・効果が感じられない
などの理由があるようです。
中でも2点目の技術が伴わない、やり方がわからない は受ける側にとっても苦痛になります。
苦痛のみならず、逆効果になることも。
(つよく押せばいいって話でもないし、個人差・個体差もあるし、なによりケアする側の技術レヴェルも違う)
3点目に挙げた「効果」。
効果イコール排便と置き換えてしまうと、効果が感じづらいことが多々あると思います。
しかし、腸もみで感じられる効果というのは排便だけではないのです。
排便以外にも期待できるのが腸もみ。
日常的にわたくしたちが行なう腸もみも、看護師さんたちが行なう腹部マッサージも、適切に行なうことで
・リラックスできる
・呼吸が深くなる
・胃腸の働きが促進される
・温かくなる
・心地よくなる
・日常動作がしやすくなる
・穏やかになる
・やる氣が出る
・肯定的な氣持ちになりやすい
・コミュニケーションが取れる
・スキンシップが図れる
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などなど
排便効果以外に多くの効果ができます。
これを知っていただきたいのです。
腸もみ ≒ 排便
このように端的に捉えられがちですが、期待できる効果は数知れず。
また、腸もみの施術をするときの抑えどころ、ポイントを知っていれば、ケアする側もされる側も不安がありません。
(この点をスクールではお伝えしています。画面越しや大人数だと絶対わからないのでパーソナルの講座です)
看護や介護の世界に腸もみをもっと知ってもらったり、取り入れてもらう方法、ご存知の方がいたら、ぜひご連絡ください。
こうすると痛みを極力起こさないでもむことができるよ、という方法をお伝えします。
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