便秘に有効な腸もみ(腸マッサージ)のやり方

腸をもむと排便できる仕組み

腸もみは腸を心地よく刺激して、腸本来の動きに近づけるリラクゼーション法です。腸をもむと柔らかく温かくなり、血行促進やリラックスを促すことが可能になります。腸がリラックスすると自律神経のバランスは整いやすくなり、結果お通じの改善をはじめ、体温上昇や免疫機能の改善など、様々な健康効果が期待できます。 中でも自律神経と腸の動きは切り離せない関係です。自律神経のバランスが整っていると、腸は快適なぜん動運動が起きて排便します。腸もみは、腸をもんで腸が刺激されるから排便しやすくなる、と捉えられがちですが、腸もみによる排便の仕組みは「心地よい腸への刺激で腸がリラックスでき、自律神経のバランスが整った結果、適切なぜん動運動が起きて排便されやすくなる」という繊細な仕組みによるものです。


「毎日少しずつ」の腸もみが有効

したがって、痛みがでるほど強くもむのは腸にとって理想的な腸もみではありません。「心地よさを感じる強さ」で「丁寧に」を毎日繰り返すことで、腸がリラックスし、ぜん動運動が改善されて、毎日の排便が起きたり便秘が解消されたりしてゆきます。 では、どれくらいのペースで腸もみをすると便秘解消効果が感じられるのでしょう。便秘はその原因が様々であること、また腸の状態や動きも個人差が大きいため、一括りにはできません。どれくらいやれば、について明確な答えはないものの、腸は食事の回数、排便の回数だけ仕事をしています。文字通り24時間年中無休で働いています。自分の腸を労わる意味でも、腸もみは毎日していい、というか毎日してほしいリラクゼーション法です。毎日やった方がいいものだから、なるべく時間をかけず簡単に行えるのが理想です。

便秘対策には「S状結腸もみ」

便秘がちな方は、大腸内のS状結腸という場所に便が滞留しがちです。場所は左の骨盤の内側にあります。こまめにS状結腸をもんで、排便しやすい状態にしてゆきましょう。 【S状結腸の刺激の仕方】 1)両ひざを立てた状態であお向けになります。 2)利き手を下にして両手の指3本(人差し指・中指・薬指)の第一関節を重ね合わせ、手のひらを寝かしつけて左骨盤の内側に置きます。 3)息を軽く吸い、吐くタイミングのときに、3本の指の腹が重なり合った部分で左骨盤の内側を小さな円を描くように時計回りに押しもみます。 4) 3)を5~10回ほど繰り返します。 時間にして2~3分程度です。食後1時間を除いたタイミングで、1日1回以上何回行なっても構いません。あお向けになる以外に、お風呂の湯船の中や、トイレの便座に座っている姿勢でもできます。 S状結腸を刺激するときにやりがちなのは、指先を立ててグリグリ押す、痛みに堪えながらもむなどです。腸もみに頑張りやガマンは禁物!自分がリラックスできる強さで、優しく丁寧に押しもむようにしましょう。

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