便秘に効くお茶の安全性について

お茶を飲んで便秘が解消する理由

このお茶(ハーブティー含む)を毎日飲めば

 スッキリ!モリモリ!!

的な謳い文句、見聞きしたことございませんでしょうか。
そういうお茶は便秘がちな方にとっては氣になる存在かもしれません。
しかし、お茶を飲んでなでスッキリするでしょう。
なぜ、モリモリ出るのでしょう。
不思議だと思いませんか?(不思議だと訝しんでほしい)

なぜお茶を飲んでスッキリするのでしょう。
そこにはスッキリと出るからくり(理由)がございます。


スッキリするお茶に含まれる成分

スッキリするお茶、モリモリ出るお茶の成分表示をしっかりご覧になったことはございますか。
スッキリ・モリモリ系のお茶には「キャンドルブッシュ」「ゴールデンキャンドル」「カッシアアラタ」「センナ」「ハネセンナ」「アロエ」「大黄」などの成分が含まれていることが非常に多いです。
これらは下剤としての生理作用を及ぼす可能性のある量のセンノシドが含まれています(アントラキノン系)。
そのためお茶を飲むどドッサリ出るのです。
成分表示に前述の成分が微量でも入っていれば、そのお茶は下剤作用があります。
下剤作用のお茶は、お茶ゆえに手軽にいつでも飲めてしまいます。どうしても出ないときだけ、ピンポイントで飲用する分には身体(腸)への悪影響は少ないかもしれません。しかし常用し続けると、大腸メラノーシスを誘発する恐れがあるのです。

お茶という名の下剤は安易に手を出さない!

大腸メラノーシスとは、本来ピンク色の大腸粘膜が、色素沈着により黒っぽくなった状態のこと。
下剤の長期使用により色素沈着だけでなく、大腸の蠕動運動を調整する神経叢が障害されていきます。
どっさり出るからという理由で毎日飲み続けると、しだいに大腸の動きが鈍くなり、飲めば飲むほど出づらくなる、下剤を飲まないと出ない腸になっていく可能性があります。
大腸メラノーシスは可逆性の症状で、原因となるアントラキノン系の成分が含まれるお茶の飲用を中止すれば回復するとされていますが、回復まで半年~1年程度かかると言われ、中止から2カ月が経過しても回復が確認できていない症例もあります。
「出るから」「安いから」「飲みやすい」などの理由であったり、「専門家が薦めたから」で、これらのお茶を頻繁に飲むのはお勧めいたしません。
※子どもさんや妊婦の方、授乳中の方はNGと書かれているお茶にも注意が必要です。

簡単に出るものには裏やワケがございます。
どれほどつまらなくとも、地道にコツコツが一番の近道で王道です。

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